「顔を上げて先生の方を見て話を聞く」
これは授業を受ける態度としてはかなり重要な問題。
先に断っておきたいのは、
「先生が話し始めたら顔を見ないと失礼」というマナーの話ではない。
学校の授業であればマナー優先。
学校は勉強の知識だけでなく社会性も養う場なので、
授業態度も込みで成績をつける。
ただ今日の話は、もっと効率を重視した話だ。
うちの塾での授業はどういう姿勢で受けるべきなのか。
それは俺が決めることではない。
生徒それぞれが決めることだ。
過去も現在でも、
俺が話し始めても顔を上げない人はいる。
でも、それがその生徒にとって効率的な受け方なら問題はない。
むしろそれが理想だ。
つまり、人によっては先生の顔を見るよりも、
資料や教科書、ワークのまとめページを見たほうが理解が進む人もいるのだ。
目では手元の紙を見ているが、耳はこっちに集中してる。
「見て聞く」という二つのことが同時にできる人は
この姿勢が好ましい。
更には「書く」(メモ)もできちゃう人もいる。
最も効率のいい授業態度だろう。
でも、先生を見ないことが効率的ではない場合もある。
まず簡単な診断。
朝ご飯を食べるとき、テレビにばかり気を取られ、
箸が進まなくて親に怒られたことがある人。
こういう人は同時に複数のことをできない人だ。
なので、授業態度としては「先生の方を見て話に集中する」が正しい。
まずはこれらを自分達で考えて欲しいのだ。
自分はどっちのタイプなのか。
でも、中には、
許されないパターンの「先生の方を見ない」がある。
許されないと言うか…生徒自身がめちゃくちゃ損をする
パターンって言ったほうがいいかも。
パターン① 自己中
例えば問題を解いて、そのあと解説。
解説が始まったのに自分はまだ解けてない。
なので、先生はしゃべり始めたけど、そのまま問題を解く。
これはダメだ。
解き終わる前に解説が始まったと言うことは、
その問題をわかっていないということだ。
「あと少し時間があれば解ける」ではないのだ。
例え解けたとしても意味ない。
何か重要なことがわかってないから
スムーズにいかないのだ。
それが何なのかを知るために、すぐに手は止めて解説を聞くべきだ。
他にも、自分が解けたからといってその解説を聞かず、
指示してない他の問題を勝手に解いてる、
なども効率がいいとは言えない。
できた問題でも、解説を聞くともっといい解き方かあったり、
途中の論理が間違ってるけどたまたま解けていたりすることがある。
そもそもこれをやる人は他人から好かれないだろうね。
将来が不安になる。
パターン② 書くのが遅い
ノートに書いたりメモをとったりするスピードが遅くて、
授業が先に進んでいるのに、顔を上げずまだ書いてる。
もしくは、顔を上げるタイミングが送れるということが多いのだ。
これは間違いなく話は聞いていないよね。
すると当然、
その先の内容がわからなくなって虫食いの知識しか入ってこない。
ノートをとりたい気持ちはわかるけど、
グッとこらえて話を聞くべきだ。
パターン③ 指示語に反応できない
いくら先生の方を見ないで、紙を見ながら話を聞くと言えども、
指示語がでてきたらこっちを見るはずなのだ。
「こことここの距離が〜」
なんて言われたら、
どこを指してるのかを見ないと理解できない。
ここでは普段先生を見ない派の生徒でもパッと顔が上がるのだ。
逆にこの指示語の時に顔を上げない、
もしくは顔を上げるタイミングが送れる人は、
本来ずっと顔を上げていなければいけない
タイプの生徒だ。
これができずに
「いや、手元の資料を見ながら聞いた方がわかりやすいので」
は通用しない。
このパターンはかなり多いよ。
さて、自分は「顔を上げなくても大丈夫」「顔を上げたほうがいい」
どっちのタイプなのか。
または「ダメなパターン」に当てはまってないか。
気をつけてほしい。
最後に、
学校でも塾でも、
人間として絶対にやってはいけない「顔を上げない」がある。
それは、
先生が雑談を始めたり、
先生が他の生徒に話を振ってその生徒が話してる時に、顔を上げないことだ。
感じ悪いの一言。
いい先生だったら、授業後呼び出して
「おまえな…」って怒ってくれるかもしれないけど、
大抵の先生は「なんだコイツ。性格悪いな。」と心の中で思って終わる。
他の生徒からも相当嫌われるだろう。
悪気はなくてもついボーっとしてやらかしてしまうこともあるかもしれない。
絶対に気をつけてほしい。
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