先週の木曜日の続きだが、
英語の教育方針が完全に間違っていることは
話したが、
じゃあ英語はどうするべきなのか。
もちろん、俺が教えたことを覚えてくれたらいい。
英語で覚えることなんて、社会の100分の1くらいだ。
でも、学校では全く違うアプローチで英語を習うので、
俺の授業をしっかり復習して覚えろ!と言っても現実は
厳しい。
なので、学校の授業を少しでも生かした方法で考えると、
①音読
②簡単な問題集をたくさん解く
学校で音読する回数なんてせいぜい多くても3回程度だろう。
それでは足りない。
家に帰ってから10回はその日やった本文を音読する。
例えば、Unit5の1を習ったらUnit5の2に入るまでは
毎日Unit5の1を音読する。
これは別に覚えるためじゃない。
覚えるなら100回は音読しないとキツイ。
そうではなく、英語の「ノリ」を感覚ですり込むためだ。
そうすると、
He is standing the tree.
ん?なんかおかしいな???
standing と the tree の間になんか入るよな普通。
「standing in the tree」とか「standing at the tree」とか
っていう風になるのだ。
何を入れたら正解なのかは文法の問題。
それは俺の方でも十分に教えられる。
だから
standing と the tree の間になんか入る
この感覚が欲しいのだ。
逆に、
He is standing the tree.
と書かれてしまうと、こっちとしても教えようがなくなる。
3の次は4だとわからない人に算数なんて教えられないでしょ?
それは普通に生きててわかってよ。
(まあ実際には3歳くらいのときに親が一生懸命教えるのかもしれないが)
He is standing the tree.
は、これと同じくらい教える方にとっては厳しいものがあるのだ。
同じく、
I like him.
のところを
I like his.
これをやられると教える方は「お手上げ」
が発動する。
もちろん、さっきの「He is standing the tree.」の
「standing と the tree の間に何かが入る」ことも、
「himとhisの使い方」も、言語化して教えられることは教えられるよ。
でもそれは日本語でいう「は」「が」「も」の違いを教えると同じ。
論理立てて話すと逆に難しくなる。
言語化できる?
「太郎は家にいない。」
「太郎が家にいない。」
「誰も家にいない。」
どう使い分けるの?
ね?「それは生きてる中で普通にわかって」って言いたくなるでしょ?
でも、もちろん英語は生きてる中で自然には身につかない。
俺たちの母語ではないから。
だから音読するのだ。
そして、簡単な問題集をたくさん解くというのも一緒。
常に英語に触れてほしいのだ。
簡単な問題でいいから。
「たくさん」というのは1日1時間とかいうことではない。
1日10分でもいい。
合計して「たくさん」になればいい。
それやって「当たり前」を身に着けてくれれば、
今度は俺の出番。
「当たり前」以上のことが出てくる入試を乗り切るには、
プラスどんな知識が必要か、
どういう考え方をすれば英語ができるようになるか。
存分に教えられる。
でも、特に音読が、きっと家族の協力が必要。
特に中1中2は親が主導でその時間をとってあげないと
なかなか毎日取り組むのはきついと思う。
いきなり部屋で音読されても兄弟姉妹は「うるせーよ!!」って
なるし。
なんなら親も一緒に音読するとかね。
10回なんて一日10分で終わる。
英語を克服することなんて、ダイエットよりもずっと簡単だよ。
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